ストーリー

世界の叡智が交わる場 [IGPIグループ]

IGPIアドバイザリーボードの実像

IGPIグループは、経営の本質に真正面から向き合い、多様な組織体の「経営のあるべき姿」を、ヒト、カネ、チエを投じて、当事者として追求してきた。その実践を支える取り組みのひとつが、年に数回開催される「アドバイザリーボード」である。異なる分野・立場・文化からもたらされる叡智が交わることで、既存の枠組みを超えた価値や、未来への示唆が生まれる。国境を越えて各界の第一人者たちが集い、社会・経済・経営のこれからを多角的に議論するこの場は、IGPIグループが構築する「知のネットワーク」の象徴でもある。

熱を帯びた議論と、静かな洞察の交錯

アドバイザリーボードには、経済、政策、哲学、科学、文化・芸術、企業経営など、領域や国境、官民の垣根を越えた「知の巨人」が参画している。たとえば、我が国のコーポレートガバナンス改革の先頭に立ってきた伊藤邦雄氏、政府で規制改革の推進に深く関わってきた大田弘子氏、日立製作所再建の立役者である川村隆氏、東京大学の学長として改革を推進した五神真氏、組織経営学の権威であり「両利きの経営」の提唱者であるチャールズ・A・オライリー氏、国際協力銀行(JBIC)取締役会長で国際情勢に精通する前田匡史氏など、多様な分野の第一線で培われた知見と経験が、この場に結集している。

各回では、メンバーやゲストによる示唆に富んだプレゼンテーションを起点に、熱量の高い議論が展開される。取り上げられるテーマは、経済や企業経営のみならず、国際政治や社会保障制度、教育のあり方など、多岐にわたる。

この場の特長は、参加者が立場や肩書きを離れ、率直に意見を交わす点にある。異なる背景の視点が交差することで、一つの問いに多方向から光が当てられる。そこでは、理論や一般論を超え、実体験に裏打ちされた言葉と問題意識が共有される。クローズドな環境であるがゆえに可能となる、深く自由な対話の場である。

IGPIグループにとっての意義

アドバイザリーボードは、単なる知見の共有の場ではない。この場には、IGPIグループのメンバーも希望に応じて同席し、高度な知的刺激を得ることで、視野を広げ、思考に深みをもたらしている。実際の経営の現場では、単一の正解が存在しない複雑な課題に日々直面する。そうした状況に必要なのは、表面的な分析ではなく、歴史的背景や制度的構造、国際情勢などを踏まえた立体的な思考である。アドバイザリーボードは、そのような複雑性に向き合うための知的土台となる。

またIGPIグループには、「真の経営人材」を社会に輩出するという志がある。真の経営人材とは、与えられた課題に教科書的な答えを当てはめる人ではない。自ら問いを立て、意思決定と実行を通じて、時代の分岐点に重要な役割を果たす変革者である。そうした人材が育つためには、リアルな経営現場での格闘を通じて実践知を獲得すると同時に、分野や文化を越えて交わされる知的対話から多面的な視点を得る機会が必要である。IGPIグループは、実践と知の往復を通じて、そうした人材を社会に送り出していく。

現代の経営課題は、もはや企業の枠に収まるものではなく、社会全体と地続きにある。IGPIグループはこれからも、知のネットワークに支えられた多様な知と視座を束ね、経営と経済のパラダイムを突き動かしていく。

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