ストーリー

北欧から世界へ [NordicNinja]

Einride上場とNordicNinjaの歩み

2026年6月、ニューヨーク・タイムズスクエア。
ナスダック上場のセレモニーで鐘が鳴り響くなか、Einrideのチームは笑顔でその瞬間を迎えた。創業者や経営陣・取締役たちだけでなく、エンジニアや社員、その家族たちも会場に集まり、それぞれの歩みを祝福する姿が印象的だった。

Einrideは、電動化、自律走行、AIを活用した物流最適化を通じて、貨物輸送のあり方そのものを変革しようとしているスウェーデン発のフリートテック企業である。NordicNinjaが同社に初めて投資したのは2019年。当時からEinrideは、電動トラックという製品の枠を超え、物流エコシステム全体を再構想する大きなビジョンを掲げていた。NordicNinjaはその可能性に着目し、以来、長期的な視点で同社の成長に伴走してきた。

NordicNinjaはIGPIグループと国際協力銀行(JBIC)の合弁会社のJBIC IG Partnersが2019年に設立したベンチャーキャピタルである。「私たちがNordicNinjaを北欧から立ち上げた背景には、創業時点から世界を見据え、世界を変える可能性を持つ起業家が特に北欧には密度が高く存在するという確信がありました」とIGPIグループ共同経営者でありNordicNinjaの創業メンバーでもある塩野誠は語る。Einrideの上場は、その挑戦が世界市場で評価されたことを示す喜ばしい出来事であると同時に、NordicNinjaが創業以来積み重ねてきた活動の成果の一つでもある。

NordicNinjaは2019年の設立以来、ヨーロッパの起業家と日本の産業界をつなぐ架け橋となりながら同時にベンチャーキャピタルとしてリターンを出すことの両立を目指してきた。「今回のEinride上場は、ヨーロッパで生まれるイノベーションが世界に大きなインパクトを与え得ることを改めて示す出来事です」と在欧州歴が累計10年を超えたNordicNinjaのマネージングパートナーの新國信一は話す。

NordicNinjaのジェネラルパートナーとしてEinrideへの投資をリードし、同社取締役を7年間務め、NordicNinjaのネットワークをフル活用してその成長を支援してきたMarek Kiisaは、「Einrideは貨物輸送を改善しようとしていたのではなく、道路輸送の地図そのものを描き直そうとしていました」と振り返る。多くの投資家が自律走行電動輸送サービス企業として見ていた一方で、その先に次世代AIフリートプラットフォームの可能性を見出していたという。「今回の上場は、その大胆なビジョンを実現してきたチームの実行力を示す大きな節目です」。

今回の上場は、Einrideにとって新たな出発点であると同時に、NordicNinjaにとっても創業以来取り組んできた挑戦の一つが大きな節目を迎えた瞬間となった。

物流の未来を描くEinride経営陣の挑戦は、これからも続く。NordicNinjaもまた、日本と類似する課題を多く抱えたヨーロッパから生まれる新たな挑戦に挑む創業者達と出会い、喧々諤々の議論をしながら、次の新たな価値創造の機会を日々追い続けている。

 

  1. TOP
  2. ストーリー
  3. Einride上場とNordicNinjaの歩み